震災後方支援活動

 元日夕方、能登半島沖で発生したM7.6の大地震。石川県を中心に北陸の広い範囲に大きな被害をもたらしました。中でも、能登半島の市町では、大きな揺れや津波や火事により、甚大な被害がもたらされました。そして、多くの人々が避難所での不自由な生活を余儀なくされています。そのような中、石川県でも西に位置する小松市でも、建物や家財や道路にも被害がもたらされ、小松市を拠点に石川県や福井県などで子ども食堂活動を展開されている一般社団法人「えんまん」のメンバー達も被災されました。1日の夜は、子ども食堂に通う子ども達と避難所で不安な一夜を過ごされましたが、明くる2日には自宅に戻り、被害が大きい能登半島の避難所へ救援物資を運ぶ活動を始められました。しかし、石川県内では地震の影響で流通が滞り、3日には運ぶ物資が枯渇し始めました。そこで、同じく子ども食堂を営む私たち「みんなの食堂ビハーラ」に、物資を供給する後方支援活動の依頼が来たのです。そこで3日のお昼、早速食堂ビハーラに参加している子ども達のお家に物資提供の依頼のLINEを送ったところ、明くる4日までの1日半で、飲料水・毛布・カップラーメン・カイロ・おむつ・生理用品など、トラック2台分の救援物資が純正寺本堂に集まりました。そして、5日(金)の午前中、支援くださった皆さんがお手伝いくださって、トラック2台に物資を積み込み、救援物資の備蓄基地になっている一路石川県小松市の本光寺さんへと出発しました。およそ3時間かけて本光寺到着すると、本光寺のご住職がお出迎えくださり、本光寺本堂や車庫に物資を下ろしました。その最中に、能登へ物資を輸送したスタッフが帰ってきて、私たちが下ろした物資を早速車に載せて再び能登へと向かわれました。私たちが彦根に戻るとすぐに、再び物資供給の依頼が届き、ブルーシートなどを宅急便で現地に送りました。10日にも、追加の救援物資供給の依頼が届いたので、再び子ども食堂や、読み聞かせボランティア、青少年指導員の仲間達に呼びかけたところ、皆さんがそれぞれの人のつながりに2次・3次拡散してくださったことにより、3時間でトラック一台分の物資が集まり、再び本光寺さんへ物資を届けてまいりました。今回の緊急支援には、私の知る人のみならず初対面の方々までもが志を持ってご協力くださいました。ご協力くださいました皆様には、本当にありがとうございました。皆さんの、温かい被災地への寄り添いの心が、今回の迅速な救援物資輸送につながりました。しかし、今回の地震がもたらした、特に能登半島への傷跡はとても深く、地震発生から2週間が経つ今も未だ復興のめどさえも立たない厳しい状況です。これからも、現地で必要なアイテムは変化しつつ供給を求められるでしょうから、引き続き私たちもできる限りの協力を続けていきたいと思います。その際には、皆様の温かいご協力を心よりお願いいたします。

餅つき食堂ビハーラ

 今日(12月29日)は、年末恒例のお餅つきとみんなの食堂ビハーラのコラボ企画でした。参加者スタッフ合わせて100名が集う中、臼と杵でつく昔ながらの餅つきに子ども達も「僕もつかせて!」とワイワイみんなでお餅つきをしました。そして、つきたてのお餅はすぐに砂糖醤油餅ときな粉餅に。自分たちでついたお餅は、子ども達にも格別のようで、美味しそうに平らげていました。おかずは、いつも平和堂ベストーネさんのお惣菜。お店に並んでいるのと同じお惣菜は、もちろん味に文句なし。しかし、食べ盛りの子ども達のお腹を満たすのは容易ではありません。そこで、これもまた企業さんからご支援いただいたカップラーメンを緊急登板。これまた大人気で、お湯がすぐ無くなって、お湯が沸くのを待つ子で列ができてしまいました。年末最後のイベントも、大盛況のうちに無事終えることができました。これも、年末でご多用の中であるにも関わらずお手伝いいただいた食堂スタッフの皆さんと門徒会の皆さんのおかげです。ありがとうございました。

ついに100名超え

 2016年8月にオープンして8年目に入った「みんなの食堂ビハーラ」。11月30日に、はじめて申し込みが100名を超えました。第1回が、2組の親子さん5名の参加でしたので、ずいぶん子どもたちに馴染みの深い食堂になってきたのだなあと感じています。同時に、一人ひとりの子どもとゆっくり話す機会がなくなったことは、新たな課題です。